カリフォルニア州の農業概況

基礎データ (2015年データ)

1. カリフォルニア州(以下、加州)は、西側に太平洋、東側にシェラ・ネバダ山脈を擁する広大な州で、気候は地中海性気候に類似した温暖な気候で、肥沃で広大な盆地等により一大農業地帯を形成している。降雨量は北部に大きく片寄っており、北東部のカスケード山脈やシェラ・ネバダ山脈は冬季に多量の雪が降り年間降水量も多いが、中部から南部にかけては雨量が極端に少なくなる。
2. 主要産地別(カウンティ別)農産物販売額は以下のとおり。
  ・トゥーレアリ(69.8億ドル)
  ・カーン(68.8億ドル)
  ・フレズノ(66.1億ドル)
  ・モントレー(48.4億ドル)
  ・スタニスラウス(38.8億ドル)
3. 加州の農地及び牧草地は2,550万エーカー(約1,030万ha)、平均経営面積は329エーカー(133ha)であり、全米平均の441エーカー(約178ha)より少ない。
4. 加州の農家数は77,500と、数だけ見れば全米の4%弱に過ぎないが、加州の農産物販売額は471億ドル(対前年比12%減)、全米第1位(2位アイオワ州278億ドル、3位テキサス州237億ドル)であり、過去50年以上にわたり全米1位の座を保持している。
5. 主要農産物の生産状況
品目別の販売額の上位は以下のとおり。
 
                                                       (金額単位:億ドル)
  2013 2014 2015
乳製品 76.2 93.6 62.9
アーモンド 63.8 73.9 53.3
ブドウ 55.7 52.4 49.5
牛肉・加工品 30.5 37.3 34.0
レタス 18.2 20.0 22.6
 
(中略)
8.8 11.5 8.0
6. 加州で生産される農産品目は400種類以上あると言われ、その中でもとくに果実、ナッツ類及び野菜の生産が盛んである。
7. 加州は全米で採れるブドウのほとんどを生産しており、ブドウ類(干しぶどう、生食用及びワイン)の米国生産の大部を占めている。日中と夜の寒暖の激しさがブドウの栽培に好適であり、州内において世界的ワイン産地が形成されている。
8. 加州からの2015年の農産物輸出総額は207億ドル(対前年比4%減)で、加州で生産された農産物が輸出に回る割合(重量ベース)は26%となっている。
9. 加州からの輸出農産物上位10品目は以下のとおり。
(1) アーモンド(51.4億ドル)
(2) 牛乳・乳製品(16.3億ドル)
(3) クルミ(14.9億ドル)
(4) ワイン(14.8億ドル)
(5) ピスタチオ(8.5億ドル)
(6) トマト(調整品)(8.1億ドル)
(7) 生食用ブドウ(7.7億ドル)
(8) 米(7.5億ドル)
(9) オレンジ・加工品(5.8億ドル)
(10) イチゴ(3.9億ドル)

日本との関係 (2015年データ)

 
日本向け農産物輸出額は2004年以降増加傾向にあり、2015年は16億ドル(加州から全世界への農産物輸出額の約7.7%)で、EU-28(39億ドル)、カナダ(35億ドル)、中国/香港(18億ドル)に次いで第4位である。5位以下は、メキシコ、韓国、インドと続く。

日本への主な輸出品目と輸出額は、以下のとおり。
(1) アーモンド(3.22億ドル)
(2) 米(2.78億ドル)(注:主にGATTウルグアイ・ラウンド合意に基づくミニマムアクセス米の輸入)
(3) 干し草(1.22億ドル)
(4) クルミ(1.17億ドル)
(5) 牛肉・加工品(1.02億ドル)
(6) ワイン(1.00億ドル)
(7) 牛乳・乳製品(0.81億ドル)
(8) オレンジ・加工品(0.69億ドル)
(9) レーズン(0.65億ドル)
(10) レモン(0.63億ドル)
 

その他のトピック

加州におけるコメ生産

  加州におけるコメ生産量は約215万トン(日本は約844万トン)。種類別内訳(2016年産)は、中粒種が92%、コシヒカリ等の短粒種が7%、長粒種が1%となっている。
California Rice Commissionによれば、加州産米の約50%(重量ベース)が輸出されているとのこと。輸出先としては、日本・韓国・MENA(中東・北アフリカ地域)・EU・台湾等で、日本が最大の輸出先である。毎年約30~40万トンがミニマムアクセス米として日本へ輸出されているうち、短粒種は少なく、ほとんどが加工用向けの中粒種である。
一方で一部精米業者によれば、以下に述べる日本食レストランの増加に伴い、米国内でのコメ需要は年々高まって来ているとのこと。                                             
 

加州における日本食・日本酒の普及

  全米で約14,000店あると言われている日本食レストランのうち、加州は全米で最も多い約4,000店を占めるなど、米国における日本食ブームの牽引役として重要な役割を担っている。加州、特にベイエリアの最近のトレンドは、「ヘルシー志向(健康や安全を意識)」、「オリジナリティー(ほかにはない独特の風味をもつ)」、 「オーセンティック(本物、品質重視)」、「サステイナブル(持続可能な方法で生産)」とされる。特に日本食は右キーワードを兼ね備えていることが多く、現地メディアに度々取り上げられるなど相対的にプレゼンスが上がっていることから、引き続き日本食需要は高まるものと期待される。
また、日本食需要の高まりに歩調を合わせるように、加州では日本酒の認知度が上がり、日本酒に魅了された現地アメリカ人が日本酒の製造を始めたり、酒造店や日本酒バーを開設するなど活況を呈している。
   
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