前田総領事からの離任のご挨拶
令和3年9月7日
着任後間もなく、新型コロナウイルス感染症の拡大により、人との接触が大幅に制限されました。ワクチンの普及などに伴って制限は徐々に緩和されてきましたが、今もなお完全に撤廃されていません。当館の窓口業務も、感染防止の観点から、受付時間の短縮や予約制の導入などを行ってまいりました。ご不自由をお掛けしておりますが、皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。
2020年は当館開設150周年の年でした。このような節目の時に勤務できたことを大変光栄に思います。改めて日本と当地との長い歴史を振り返り、多くの日本人、日系人の先人の多大な努力の上に現在の良好な日米関係があることを実感する機会となりました。当館としては、引き続き当地の日本人、日系人の方々と協力して、当地における日本の存在感を高める努力を続けてまいりたいと思います。
残念ながら、皆様と実際にお会いしてお話しをする機会は多くはありませんでした。一方で、オンラインによる面会やイベント、文化行事などを通じて、多くの皆様と有意義な対話をさせていただきました。パンデミックの中で当館が職務を何とか全うできたとすれば、ひとえにお会いした皆様のご指導、ご助言の賜物と思っております。改めて感謝申し上げます。
離任に際しても対面でのご挨拶ができないことをお詫び申し上げます。
皆様のご健勝とご発展を祈念いたします。