日韓スタートアップイベントの開催

令和6年11月18日
挨拶する大隅総領事
イム韓国総領事の挨拶
11月13日 (水)、在サンフランシスコ日本国総領事館と在サンフランシスコ大韓民国総領事館は、ジャパン・イノベーション・キャンパスおよびコリア・イノベーション・センターと共催で、パロアルトに設置されたジャパン・イノベーション・キャンパスにて、日韓スタートアップイベントを開催しました。このイベントは、岸田文雄総理 (当時) と韓国の尹錫烈大統領がスタートアップの連携に焦点を当てた会談を行った約1年後に開催されました。約120人が参加したこのイベントは、国境を越えたイノベーションと日韓両国の相互協力を促進するとともに、スタートアップが海外でチャレンジし資金調達につながる一助となることを目的としています。

イム・ジョンテク韓国総領事の挨拶に続き、大隅洋総領事がスピーチを行い、日本と韓国、そしてシリコンバレーの間でスタートアップ分野での強力な連携の発展に期待を寄せました 。「これは、両国が新たなフロンティアへと協力を拡大し、両国間の人と人との交流を更に深める上で、私たちにとって重要なマイルストーンです」と総領事はこのイベントの意義について言及しました。「私たち (日本) はシリコンバレーに進出し、大きな影響を与えようとしています。韓国政府がスタートアップ・セクターへの支援を強化するように、我々日本政府も支援を強化していく。その意味でも、両国の若い起業家やスタートアップがベイエリアで絆を深めていくことは非常に重要なことです。」とも語りました。
両総領事によるスピーチの後、両領事館の領事がそれぞれの国のスタートアップエコシステムや支援策の現状についてプレゼンテーションを行い、その後、VCとスタートアップそれぞれのパネルディスカッション、スタートアップからのピッチ、ネットワーキングが行われ、参加者はシリコンバレーで活躍する様々なバックグラウンドを持つVC・CVC、エンタープライズ、他のスタートアップとの交流を深めました。

VCパネルディスカッションでは、登壇者がシリコンバレーにおける投資動向についての見解を披露し、韓国と日本のスタートアップがグローバルな投資家にとってより魅力的な企業となるためのヒントを提供しました。韓国側のパネリストは、キム・ヒョン氏 (Z Venture Capital) とエリック・バーン氏 (Hustle Fund)、日本側のパネリストは、大谷俊哉氏 (Translink Capital) と奥本直子氏 (Niremia Collective) でした。

2つ目のパネルディスカッションでは、日本のスタートアップからは、中屋敷量貴氏 (Glasp)、丹羽健二氏 (Firstcard) が、韓国のスタートアップからはディージェイ・リー氏 (Wrtn Technologies)、スティーブ・リー氏 (AmazeVR) らが登壇しました。これらの米国での経験豊富なスタートアップは、シリコンバレーでの経験や彼らが直面した課題などを共有し、米国市場に参入する新しいスタートアップにアドバイスしました。

パネルディスカッションの後、日韓のスタートアップ4社 (飯塚統氏 (Medmain)、中田智文氏 (Qlay)、リー・ジヘ氏 (Sportsbox AI)、ルーク・アーン (Claythis))がそれぞれの革新的なAIを活用したテクノロジーとユースケースを紹介しました。最後のプレゼンテーションでは、日本と韓国のスタートアップ創業者がより強いつながりを持てるようにすることを目的とした当地の創業者コミュニティ「OneHour」の紹介を共同運営者である大東樹生氏が行いました。

なお、当該イベントには、カリフォルニア州知事ビジネス経済開発局 (GO-Biz)、在カナダ総領事館、在ブラジル総領事館などの関係者も出席し、日韓のスタートアップ企業が他国の政府関係者とネットワークを広げる機会となりました。
VCパネルディスカッション
スタートアップ・パネルディスカッション
日本のスタートアップによるピッチ
日本のスタートアップによるピッチ
韓国のスタートアップによるピッチ
韓国のスタートアップによるピッチ
日韓創業者コミュニティからの取組紹介
集合写真

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