新型コロナウィルスに関する注意喚起 (3月12日)

令和2年3月12日
  • 新型コロナウイルスによる感染症は世界的な広がりが続く中,カリフォルニア州でも感染者が増加しているほか,ネバダ州でも初の感染者が確認されるなど,米国内で急増しています
  • こうした中,カリフォルニア州知事は4日に非常事態を宣言し,大規模な集会やイベント等の中止や延期を呼びかけているほか,各郡や市レベルでも同様の措置がとられています。
  • 在留邦人の皆様におかれては,引き続き感染予防に努めるとともに,感染状況やウイルス流行に伴う今後の連邦・州・地域レベルの措置を把握するため情報源を予めご確認ください。

1. 新型コロナウイルスの現況

(1)米国内の状況

新型コロナウイルスによる感染症は世界的な広がりが続いています。WHO事務局長がパンデミックに言及したことに続き,トランプ米国大統領は11日の会見で,英国等を除く欧州からの入国を30日間禁止するなどの措置を発表しました。

(2)カリフォルニア州の状況

12日午後1時現在の報道によると,州内の感染者数は224人,死者数4人,ベイエリアでの感染者数は117人となっています。
州知事は,3月4日に緊急事態宣言を発出したほか,11日には3月末まで250人以上の集会やイベントは延期又は中止するべきと発表しました。これに先立ち,サンタクララ郡,サンフランシスコ群等は緊急事態宣言を発出した上,1,000人以上の集会やイベントを禁止する旨発表したほか,その他各地でも集会やイベントがキャンセルされています。
 

(3)ネバダ州の状況

現時点,緊急事態宣言等の措置は確認できておりませんが,今週,州内で初の感染者が確認されて以降,その数も徐々に増えております。報道によると,12日現在の感染者数は7人とされています。

2. 感染予防

CDCは,個人の感染予防措置として以下を示しています。
  • 体調不良者との濃厚接触を避ける
  • 手で目・鼻・口を触らない
  • 体調が悪いときは外出せず自宅に留まる
  • 咳やくしゃみの際はティッシュで口鼻を覆い,ティッシュはすぐにごみ箱に捨てる
  • 頻繁に触る物は,通常のクリーニング剤(スプレーやシート)を使ってこまめに拭き消毒する
  • 手洗いをこまめに行う
    →石鹸を使い20秒以上
    →特に洗面所を利用した時,食事前,咳やくしゃみをした時などはすぐに手洗い
    →水を利用できない時は最低でも60%のアルコールを含む除菌液(ハンド・サニタイザー)を使用する

 

3. 新型コロナウイルスの感染が疑われる場合

CDCは,新型コロナウイルスの典型的症状として「発熱・咳・息切れ」を挙げ,感染が疑われる場合の対応として概要以下のとおり示しています。

(1)自宅療養

  • 医療機関の受診を除き,外出を控える。職場・学校・公共の場等へ行かない。公共交通機関やタクシー等の利用も控える。
  • 同居家族等がいる場合は,可能な限り一室に留まり接触を避ける。可能ならば,シャワー室・洗面所も分けて使用する。

(2)医療機関に電話で相談

  • 症状の改善がみられない場合は,医療機関(かかりつけの医師等)に事前に電話で相談する。
  • その際は,新型コロナウイルス感染が疑われる具体的理由(渡航歴や感染者との濃厚接触など)がある場合にはその旨を必ず伝える。

(3)その他

  • 他者やペットとの接触を避けられない場合(部屋や車を共有する場合)や医療機関を訪れる場合は,マスクを着用する。呼吸困難等によりマスク着用が困難な場合は,同居者とは別の部屋を利用するか,同居者が体調不良者の部屋に入る際はマスクを着用するようにする。
  • 皿・グラス・カップ・ナイフ・フォーク・タオル・ベッドシーツ・枕などを共有しない。
  • 症状を観察する。
  • 医療機関や州・地方保健当局に相談しながら,他者への感染リスクがなくなるまで自宅療養(自宅での隔離)を続ける。

4. 情報収集

新型コロナウイルスに関する主な情報収集源を以下に例示します。皆様の医療・生活に密接に関わる注意喚起や各種措置は,お住いの地域を管轄する地方政府(郡,市,町等)から発出されることも想定されますので,各自においてホームページやツイッター,フェイスブック等,各地方政府の情報発信媒体をご確認ください(既に新型コロナウイルスに関する特設ページを開設している地方政府も見受けられます)。

<米国>
(連邦政府)   (州政府)   <日本>

5. 感染拡大に伴う各国の水際対策

(1)外務省では,日本を含む感染者確認国からの入国制限措置や入国後の行動制限に関する各国措置をとりまとめ情報発信しています。 また,新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,「感染症危険情報」を発出しています。海外渡航を予定されている方は,必ず外務省海外安全ホームページにて最新情報をご確認ください。
 
(2)厚労省では,これから海外から日本へ渡航予定の方、海外へ行かれる方へ情報を発信しています。  
(3)米政府は,日本に対し以下の渡航情報を発出しています。

 

問い合わせ先

在サンフランシスコ日本国総領事館
Consulate-General of Japan at San Francisco
領事・警備班
TEL: 415-780-6000
FAX: 415-767-4200
領事窓口時間:月曜から金曜(祝日を除く)午前9時30分から正午、午後1時から午後4時30分
Window: Monday to Friday, 9:30a.m. to 4:30p.m., closed from noon to 1:00p.m.
Telephone Inquiry: Monday to Friday, 9:00a.m. to 5:00p.m., closed from noon to 1:00p.m.

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