大隅洋総領事からの御挨拶

令和5年9月25日

大隅洋

この度、在サンフランシスコ日本国総領事として着任しました大隅洋です。 サンフランシスコは日本にとり、歴史的に大きな舞台となってきた地です。1860年には日本最初の遣米使節団の咸臨丸が到達し、以来多くの日本人が当地に渡り、当館も1870年に日本最初の在外公館として当館が設置されました。また、戦後となる約70年前には、サンフランシスコ講和条約、そして、日米が同盟関係を構築する礎となった旧日米安全保障条約が当地で署名されています。このような日米関係の出発点ともいえるサンフランシスコに勤務できますことを、大変うれしく思っております。

現在では、当館が管轄するカリフォルニア州中北部には約4万4千人、ネバダ州には約4千人の日本人の方々がお住まいです。また、世界のイノベーションを牽引するシリコンバレーを擁する北カリフォルニアには、古くから多くの日本企業が進出しており、現在では約10.5万人の雇用を創出しています。ネバダ州においても、特に近年日本企業の存在感が高まっています。当館としては、在留邦人の皆様の安全確保を始め、領事行政サービスを充実させるよう努めると共に、日本との間の経済関係の更なる発展に向け、日本企業の活動を積極的に支援して参ります。

また、サンフランシスコとサンノゼには、全米で3つしか現存していない日本町があることも当地の大きな特徴と認識しています。こうした日系アメリカ人社会との歴史的な絆を大切にし、日米関係の更なる深化に向け、日系人の方々も連携させていただきながら、日本文化の紹介や、姉妹都市交流を始めとする草の根レベルの交流にも力を尽くしたいと考えております。

これから様々な機会に、皆様から率直な御意見、御指摘を頂きながら、日本とカリフォルニア州中北部、ネバダ州との間の更なる関係の発展に向け、取り組んでいく所存です。何とぞよろしくお願い申し上げます。

 
2023年9月

在サンフランシスコ日本国総領事
大隅洋

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