カリフォルニア州中北部にお住まいの皆様へ 新年のご挨拶(2018年1月)

平成30年1月1日
山田総領事 皆様,新年明けましておめでとうございます!
2018年の新年を迎え,謹んでお慶び申し上げます。

早いもので,2015年にサンフランシスコに着任以来,3回目の新年を迎えることができました。当地では昨年も日米関係全体の強化に資する素晴らしい行事が多数開催されましたが,特に,サンフランシスコ市の日本町を代表する一大日本文化イベント「北カリフォルニア桜祭り」が,ついに50周年を迎えました。この記念すべきマイルストーンを祝して例年にも増して多数の方々が国内外から集まり,当地にしっかりと根付いた日本文化を心ゆくまで堪能しておられました。この様子を拝見し,私もベイエリアにおける桜祭りが今や日米友好の理想的なシンボルとなっていることを再認識した次第です。

これまで同様昨年も私は可能な限り多くの場所に足を運び,多くの方々にお目にかかるよう努めて参りましたが,日本とベイエリアの間に今日存在する良好な関係が,正に在留邦人の皆様,日系コミュニティの皆様,そして親日家の米国人の皆様のご尽力の賜物であることをその都度実感し,深い感銘を受けました。また,このところ日本から来訪されるビジネス関係者,政府関係者,政治家の方々の数・頻度も増す一方であり,米国内はもちろん世界中でも最も進取の精神に満ち溢れる当地の発する強烈な磁力と,その中で今までにない新たな可能性を追求する日本の方々のチャレンジ精神に日々感銘を受けております。

その一方で,当地に多数存在する姉妹都市の中でも最古の関係の一つが歴史問題を巡る論争から危機に陥っている状況は,本当に残念なことです。また,正にその最中にリー市長が突然逝去された事も実に悲しい驚きでした。今後,草の根レベルを含む従来にも増して深く緊密な対話を通じ,双方の対立が一日も早く解消され関係修復に至ることを切に望む次第であり,私共としても右に向けて最大限努力する所存です。

新たな年を迎え,総領事館と致しましては的確な領事サービスの実施を筆頭に,日本・ベイエリア関係の更なる強化と対日理解増進に一層尽力して参る覚悟でありますので,これまで同様皆様方からも温かなお力添えを賜れれば幸いです。

最後に,皆様の更なる発展とご健勝を心より祈念し,私の新年の御挨拶とさせていただきます。

平成30年(2018年) 元旦
 
在サンフランシスコ日本国総領事
山田  淳