緊急事態に備えて
令和6年3月4日
大地震、大規模な山火事などの自然災害やテロ事件等の緊急事態の発生を事前に察知することは容易ではありませんが平素からこのような緊急事態を想定し,予めできることを準備しておくことは極めて重要です。 そこで,緊急事態に際し,在留邦人の皆様が的確,迅速に対応できるよう,以下のとおり平素からの準備,緊急時の行動等について必要と思われる事項をとりまとめました。ご参考にしていただければ幸いです。 また,当館では在留邦人の皆様の当地での日常の安全対策を目的として,「安全の手引き」(毎年改訂)
を当館ホームページ上で公開しておりますので併せてご参照下さい。
【目次】
1. 平素からの準備
(1) 安全情報入手手段・連絡体制の整備
(2) 緊急事態を想定した地元当局アラート・システムや公式SNSなどの活用
(3) 緊急事態における携行品,非常用物資の準備
2. 緊急事態発生時の対応
(1) 全般的な心構え
(2) 情報の把握
(3) 家族・同僚・友人間などでの相互の安否確認
(4) 総領事館との連絡等
3. もし銃撃/爆発事件などのテロ事件に直接巻き込まれたら

【目次】
1. 平素からの準備
(1) 安全情報入手手段・連絡体制の整備
(2) 緊急事態を想定した地元当局アラート・システムや公式SNSなどの活用
(3) 緊急事態における携行品,非常用物資の準備
2. 緊急事態発生時の対応
(1) 全般的な心構え
(2) 情報の把握
(3) 家族・同僚・友人間などでの相互の安否確認
(4) 総領事館との連絡等
3. もし銃撃/爆発事件などのテロ事件に直接巻き込まれたら
1. 平素からの準備
安全情報入手手段・連絡体制の整備
総領事館から、在留届の情報を基に情報提供や安否確認、各種支援を行いますので、3か月以上外国にお住まいになられる場合には、在留届の提出し、 また、3か月未満の期間で海外渡航される方は「たびレジ」への登録を必ず行ってください。これにより、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などが受け取れます。 緊急事態発生に備え、家族間、企業内での緊急連絡方法、友人間で、緊急時の連絡方法や集合(避難)場所等を決めておくことが重要です。また、各自の予定や所在も家族や同僚、友人等に知らせておくことも大切です。緊急事態を想定した地元当局アラート・システムや公式SNSなどの活用
緊急事態発生時には、様々な噂や未確認情報が飛び交いますが、そういった不確実な情報に惑わされず、信頼できる情報に基づいて落ち着いて安全な行動を取ることが重要です。この点、カリフォルニア州やネバダ州の各郡や大規模都市では、各自治体や保安官事務所などが主体となって、大規模地震やテロ事件などの緊急事態発生時に、当局からの公式情報発信や各種呼びかけ及び住民の安否確認を目的とした緊急事態アラート・システムを運用しています。同システムは、市民自身の意思に基づく事前登録制を取っており、氏名や住所、連絡先 (携帯電話番号)、Eメール・アドレスなどをウェブサイトから事前登録しておくと、緊急事態や大規模事故などが発生した際にショート・メッセージ(SMS)やEメールで各種情報が配信されるシステムになっています。
上記のようなアラート・システムの他、当地の大規模都市などでは緊急事態対応担当部局が公式ツイッターや公式フェイスブック・ページなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で緊急事態時には情報発信を行う体制が整備されています。
平素から上記のような緊急事態時の情報収集を想定して、ご自身・ご家族がお住まいになる自治体のみならず、勤務先やよく出かける外出先の郡・都市のアラート・システムに事前登録したり、緊急事態時の情報源(自治体や治安当局のホームページやSNSなど)を携帯端末に保存しておくなど、緊急事態時の確実な情報源を日頃から確保しておくことが重要です。
【参考:主要なアラート・システムなど】
カリフォルニア州
サンフランシスコ郡・市サンタ・クララ郡
サンノゼ市(※アラート・システムはサンタ・クララ郡のシステムを使用)
サンマテオ郡
アラメダ郡
ネバダ州クラーク郡やラスベガス市など
緊急事態における携行品,非常用物資の準備
旅券や米国当局発行身分証明書類(運転免許証など)のほか、最低限必要な現金は、直ちに持ち出せるように予めまとめて保管しておくことをお勧めします。緊急時には一定期間自宅での待機を余儀なくされることもあります。非常用食糧品、医薬品、燃料などを家族構成にあわせ1週間分程度は、平素から準備しておくことを勧めします。
2. 緊急事態発生時の対応
全般的な心構え
平静を保ち、流言飛語に惑わされたり、群集心理に巻き込まれることのないように注意してください。特にテロ事件の場合には、ご自身の目や耳など五感を総動員して、危険がどの方向から来ていて、どの方向に逃げれば、どこに隠れれば、自身の安全を確保できるのか、などを落ち着いて考え、判断し、行動するように心掛けてください。多くの人が逃げている方向に逃げれば安全だとは限りません。そのためにも、常にどこにいても避難・脱出経路や身を隠すことができる遮蔽物などを注意して確認しておくことが大切です。情報の把握
総領事館からの情報は、領事メールにより提供します。これらに加えて、外務省では海外安全ホームページにおいて情報発信を平素から行っておりますので是非ご活用ください。 また、緊急事態発生の際には、当地当局 (自治体緊急事態対応部局や警察・消防など)、当地報道などによる正確な情報収集を各自で心掛けてください。家族・同僚・友人間などでの相互の安否確認
緊急事態発生時には、下記3.のようなご自身の安全確保を行った後、ご家族や同僚、ご友人などと相互に安否確認を行ってください。場合によっては、日本にいらっしゃるご家族・ご親戚・ご友人などにもご自身が安全である旨の連絡を行ってください。安否確認の連絡をする場合には、電話のみならず、Eメールやメッセンジャー・アプリなど複数の手段をご検討をお願いします。特に、最近では緊急事態発生時に一部のSNS運営会社はご自身の安否を広く知らせるサービスなどを立ち上げることがあります。そういったサービスもご自身の判断でご活用ください。
総領事館との連絡等
ご自身やご家族又は他の在留邦人の生命・身体・財産に危害が及んだとき、または及ぶ恐れがあるときは、迅速かつ具体的にその状況を総領事館にお知らせください。緊急事態発生の際には、お互いに助け合って対応に当ることが必要になります。場合によっては、在留邦人の皆様に総領事館から種々お願いすることもあるかと思いますが、その際には是非ご協力をよろしくお願い致します。
3. もし銃撃/爆発事件などのテロ事件に直接巻き込まれたら
サンフランシスコやラスベガスの観光地等多くの人々が集まる場所では、テロのターゲットとして狙われる可能性があり十分な注意が必要です。 また、最近では 2023 年 10 月に FBI 長官が、イスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突が国内のテロのリスクを高める可能性があると述べるなど、引き続き米国は潜在的にテロの脅威にさらされている状況にあるといえます。また、米国内においてはこういったテロ事件以外にも様々な背景による銃撃事件が依然として多く発生しています。こうした銃撃事件や爆弾事件に巻き込まれた際には、一義的にはご自身の判断と行動で身を守って頂くしかありません。銃撃事件や爆弾事件に直接巻き込まれないための基本予防策と直接巻き込まれてしまった際の対処法につき、下記のとおりご紹介させて頂きますので是非ご一読ください。
【参考】