新型コロナウイルス(各地の自宅待機令アップデート等)(5月29日)

令和2年5月29日
  • カリフォルニア州及びネバダ州において,自宅待機令のアップデート及び更なる経済活動の再開の動きがみられます。
  • サンフランシスコ市において,5月31日までとされていた自宅待機令の期限の設定がなくなった一方,経済活動の再開に伴う時間軸等が発表されました。
  • 日本における水際対策が強化され,検疫強化措置の対象国として新たに11か国を追加するとともに,米国等からの渡航者に対して現在実施中の措置も6月末まで再延長されます。
  • 当館では,領事待合室の密集・密接を避けるとともに,来館者の皆様の待ち時間を短くするため,窓口で行う各種業務を予約制とさせていただいております。
なお,以下に記します段階(フェーズ)については,それぞれが独自に決定したものであり,別のカテゴリーですのでご注意願います。

1. カリフォルニア州の状況

(1) 5月29日最新の報道によると,州内における感染者数は104,042人で死者数が3,996人,ベイエリアにおける感染者数は13,401人で死者数が440人となっています。
(2) 州知事は5月26日の記者会見で,自宅待機令のアップデート等として以下の内容について述べています。
  • 宗教施設については州全体で条件付きの下,礼拝を行える
  • 小売については地域の保健当局が許可を出せば店内営業も許可する
  • 地域毎に許可される経済活動に,美容院・理容院を追加する
なお,最新の州サイト別ウィンドウで開くによると,サクラメントやフレズノを含む48郡が自己認証(self attestation)を終えています
(3) サンフランシスコ市は5月28日,現在の (5月末までとしていた) 自宅待機令の期限を撤廃し,今後修正を加えつつ段階的で安全に経済活動の再開を行う旨発表しました (各フェーズ及び目標時期は以下のとおり)。
ア. フェーズ1及びフェーズ2a(6月15日まで)
幼児ケア,植物園,屋外博物館・史跡,最小限の接触でサービスを提供する屋外の店頭販売等
イ. フェーズ2b(目標日: 6月15日)
ほとんどの屋内小売業,屋外での飲食業,無観客でのプロスポーツ,屋外フィットネス等
ウ. フェーズ2c(目標日: 7月13日)
美容院及び理容院,店内での飲食,予約制不動産オープンハウス等
エ. フェーズ3(目標日: 8月中旬(1つ以上のサブフェーズの可能性あり))
ジム及びフィットネスセンター,ネイルサロン等個人向けサービス,バー,屋内博物館,屋外スイミングプール等
オ. フェーズ4(月日未定)
コンサート,観客を伴うスポーツとパフォーマンス,ナイトクラブ,フェスティバル,レジャーや観光に伴う全てのホテル及びロッジ等
(4) 各地の経済活動が再開する中,公共鉄道BART(Bay Area Rapid Transit)は5月27日,安全に乗客を迎えるための15に渡る計画別ウィンドウで開くを発表しました。長い列車の運行,運行頻度の増加,新しい座席構成のテスト等が盛り込まれているほか,現在も要請している13歳以上の乗客に対するフェイスカバーについて,各郡が同規制を緩和したとしても維持するとしています。

2. ネバダ州の状況

(1) 5月29日最新の報道によると,州内における感染者数は8,353人で死者数が406人となっています。
(2) シソラック知事は5月26日,州ウェブサイトに声明文を掲載し,州の経済活動再開第2段階(フェーズ2)を5月29日(金)より開始する旨発表しました。
フェイスカバーの着用やソーシャルディスタンシングの維持は引き続き重要とした上で,公的又は私的に集まれる人数を10名以下から50名以下に増やすことができるほか,ジム,食べ物を提供しないバー,美術館,動物園,映画館,ボーリング場及び屋内モール等多くの施設や営業が一定条件の下,再開できるとしています。
一方で,ナイトクラブやデイクラブ,観客を伴うストリップ劇場及びライブパフォーマンス場等は閉鎖されたままとなります。
この声明に基づき,5月28日には改訂された非常事態宣言が発出され,有効期限を6月30日までとしたほか,再開に関するガイダンスも発出されました。
また,ゲーミング(カジノ)の再開については,州のゲーミング規制委員会が5月27日にゲーミング再開に向けた要件を発出し,改訂された州の非常事態宣言において 別ウィンドウで開く6月4日(木)より再開できるとされました。

3. 感染予防と感染拡大防止

(1) 各地で経済活動等が条件付きで再開され始めていますが,非常事態宣言や自宅待機令は解除されていないことに加え,カリフォルニア州知事も5月26日の記者会見上,「我々は移行期間にいるが今まで以上に注意深くあるべきである。米国全体で新たな生活を送るようになってきたことで,さらなる注意が必要となっており,個々人の責任も増している。感染の「第二波」について議論する人々もいるが,我々は未だ「第一波」からさえも脱していないことを思い出してほしい」などと呼びかけています。
(2) 地域により規制又は緩和措置も異なることから,地元当局等による最新情報を収集するとともに,ご自身やご家族の感染予防及び感染拡大防止のためにも,引き続き可能な限りの自宅待機をはじめとした各種対策の励行に努めてください。

4. 日本における水際対策の強化(米国等からの渡航者に対する措置の再延長)

(1) 5月25日,日本において水際対策強化に係る新たな措置が決定され,入国拒否対象国・地域にインドやアルゼンチン等新たに11か国を追加するとともに,検疫強化措置の対象地域の延長等を決定しました(詳細はこちらの外務省広域情報をご覧ください別ウィンドウで開く)。
(2) 米国から日本への渡航者は既に本件措置の対象となっていますが,5月末日までとなっていた検疫強化措置の実施期間が,今回の決定により6月末日まで再延長されましたのでご注意ください。

5. 当館領事業務予約制のお知らせ

当館では,コロナウイルスが蔓延する中,領事待合室の密集・密接を避けるとともに,来館者の皆様の待ち時間をなるべく短くするため,当館領事窓口で行う各種業務を予約制とさせていただいておりますが,限られた人員での対応となりますので,有効期限に余裕があるパスポートの更新等急を要しない案件については,後日状況が落ち着いてから来館いただきますようお願いいたします。

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