海外安全対策情報(平成31年1月~令和元年6月)

1.社会・治安情勢

現在までのところ,当館管轄区域内(カリフォルニア州中北部及びネバタ州)において,テロ発生の可能性がある具体的な情報は報告されていません。

しかし,カリフォルニア州のサンフランシスコ市やオークランド市,サンノゼ市など,サンフランシスコ湾を囲む「サンフランシスコ・ベイエリア」は,国際的な観光地域であることに加えて,自由な気風が尊重される地域であるため,1960年代以降,学生運動をはじめ,様々な個人の主義主張を訴える活動が行われており,過激主義及び原理主義思想を背景とする国際テロの対象となり得る社会的土壌を有しています。

一方,ネバダ州ラスベガスも,カジノで知られる世界有数のナイトスポットであり,年間4,000万人もの観光客が訪れることから,依然としてテロの潜在的脅威が存在しています。当局が治安維持に力を入れているものの,観光客を対象とした一般犯罪も多発しており,特に注意を要する地域となっています。また,2017年10月1日,ラスベガスの中心部において発生した銃乱射事件は,米国内においても大きな衝撃を与えた事件であり,当地において銃犯罪が身近なものであることを改めて認識させる事件でありました。

米国内におけるテロ事件は,2019年中の発生はみられないものの,ここ数年イスラム過激主義に影響を受けた者によるテロ事件が発生しており,2015年12月1日発生のカリフォルニア州サンバーナーディノ市の地域福祉施設における銃撃テロ事件(14名死亡,21名負傷)や,2016年6月12日発生のフロリダ州オーランド市のナイトクラブにおける銃撃テロ事件(50名死亡,53名負傷),特に2017年10月31日,ニューヨーク・マンハッタンにおいて発生したテロ事件では,自動車を使用して歩行者等をはねるなど引き続きテロの脅威にさらされている状況にあるといえます。

また,2017年12月には,サンフランシスコ市内の観光地の一つであるピア39においてテロ攻撃を計画していたとして,米国人男性がFBIに逮捕されており,サンフランシスコやラスベガスの観光地など,多くの人々が集まる場所では,特に注意が必要です。

2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1) 近年の犯罪傾向

ア 犯罪統計(資料「在サンフランシスコ総領事館・主要都市犯罪発生状況」
2018年にFBIが発表した2017年中の犯罪統計によると,カリフォルニア州全体において,凶悪犯罪が増加傾向となっています。

地域別には,サンフランシスコ市で,いずれの犯罪も10万人あたりの発生件数からみると,州の数値を大きく上回っており,窃盗犯罪が突出して高い数値にあることから,犯罪に巻き込まれないよう特段の注意が必要です。特に同市では,車上荒らしの多発が社会問題となっており,警察による対策が取られているものの,抜本的な抑止には至っていない状況です。

サンノゼ市は人口100万人を超え,カリフォルニア州の中で,ロサンゼルス,サンディエゴに次いで人口第3位の大都市で邦人も多く居住している地域であり,比較的治安は良いとされていますが,日本と比較した場合,犯罪発生件数は十分高い水準にあるため,防犯意識はしっかり持つ必要があります。

一方,ネバダ州・ラスベガス主要地域においても,犯罪発生件数は高い水準にあり,凶悪犯罪の発生が多いほか,観光客が窃盗被害等に巻き込まれるケースも報告されているため,滞在には十分注意が必要です。

 

イ 防犯上の留意事項
(ア)社会情勢を反映したデモ等に対する注意
前述のとおり,ベイエリアでは,様々な主義主張を訴える活動が盛んに行われており,特にサンフランシスコ市やバークレー市,オークランド市において,社会情勢を敏感にとらえて集会や行進が開催されています。近年では,人種差別問題を巡る動きなどに関連して,当地でも大規模なデモが発生し,デモに乗じた略奪や器物損壊も確認されています。
デモ等に遭遇した際は,興味本位で近づくことなく,直ちに現場から離れるようにして下さい。

(イ)多発する車上荒らしへの対策
サンフランシスコを含むベイエリアでは,年間を通して「車上荒らし」が多発しています。特にサンフランシスコ市内の観光ポイントには,「PREVENT A THEFT」,「REMOVE VALUABLES LOCK YOUR CAR」等の標識が設置され,警察当局が警戒を強化していますが,短時間(1分未満)の駐車であっても十分に注意する必要があります。

車上荒らしは,座席等車外から容易に確認できる場所に置いてある金品が対象となるだけでなく,車外から確認できないトランク内の荷物も鍵穴がこじ開けられるなどして窃取されていることから,車内には貴重品や鞄類等の荷物を放置しないことが何よりも大切です。また駐車場所も,可能な限り人目の多い場所や照明の明るい場所を選ぶなど,常に犯罪対策を意識することが重要です。

被害に遭う車種は様々ですが,特にレンタカーの場合,使用者の多くは旅行者であり,荷物をトランク等に放置する傾向が高く,レンタカーに狙いをつけて犯行におよぶ犯行グループも存在していることから,旅券や現金等の貴重品は車内に残さないよう注意が必要です。

なお,2019年1月から6月中に,邦人から当館に報告のあった車上荒らしの被害件数は40件となっています。但し,この件数の殆どは,被害品に旅券が含まれていた事案であることから,実際には,同件数以上の邦人被害が存在するものと推測されます。

 

(2) 邦人の被害事案

  • 2019年1月から6月中,最も邦人の方が被害に遭われている事件が,車上荒らしであり,特にサンフランシスコ市内の観光地,ショッピングセンター,レストラン等の駐車場や路上において多く発生していますので,駐車する際に貴重品は,トランクを含め車内に残さないでください。
  • サンフランシスコやラスベガスの観光地では,レストラン,ホテル及び空港等での置き引きや,乗り物内でのスリ等も多く発生していることから,警戒心を忘れずに貴重品から目を離さないようご注意ください。
  • ホテルにおいて,部屋から貴重品が盗まれる事案が発生していることから,セーフティボックスを利用する又は自分で携行するなどの防衛策を取るようにしてください。
  • 中国総領事館を語る振り込め詐欺やインターネット売買に関する詐欺,ソーシャルセキュリティナンバーを聞き出す詐欺まがいの事案が発生しています。身に覚えなのない電話は無視し,相手に確認する必要がある場合でも,決して示された番号に電話せず,必ず自身で調べた番号にかけ直すよう心がけてください。
 

(3) 邦人被害以外の事件発生状況(2018年7~12月:特異な事件)

  • ベイエリアの主要公共鉄道機関BART(Bay Area Rapid Transit)において発生した凶悪犯罪が,2014年以降2倍以上に増大しており,年間強盗事件は2014年の153件から昨2018年には349件へと128%増加し,凶悪暴行事件は同時期に71件から130件へと83%増加していると報じられています。昨年,イーストベイのBART駅において3件の殺人事件が発生しており,特に夜間の利用に際しては十分注意が必要です。
  • 今年6月,コンコード市に居住する23歳の男が,チャット上にシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)に対する銃乱射事件を起こすと掲載し脅迫したとして警察に逮捕され,自宅から半自動小銃も押収されたと報じられています。
 

※ 各地域の犯罪発生状況は,次のサイト等で検索することができます。居住地や渡航予定地域の犯罪発生状況の確認にお役立てください。

(上記サイトは,皆様に治安状況の参考にしていただくために掲載しているものであり,警察当局からの公式な情報ではない点にご留意下さい。)

3.テロ・爆弾事件発生状況

当館管轄内での発生はありません。


4.誘拐・脅迫事件発生状況

邦人を被害者とする誘拐事件は発生していません。


5.日本企業の安全に関わる諸問題

特段の問題は発生していません。


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